2009年の連載開始からコミックス完結、そしてアニメの最終回に至るまで、世界中で社会現象を巻き起こし続けた不朽の名作『進撃の巨人』。
単なる「人間が巨人に立ち向かうダークファンタジー」だと思って読み始め、物語の裏に隠された「世界の真実」を知った時、脳が震えるほどの衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
今回は、完結した今だからこそ改めて称えたい、『進撃の巨人』が漫画史・アニメ史に残る歴史的傑作と断言できる「狂気的な6つの魅力」を徹底解説します!
※あくまで個人的感想ですので、ご容赦ください。
「進撃の巨人」面白い理由①第1話から最終回まで緻密に計算された「驚異の伏線回収」
『進撃の巨人』の最大の魅力は、作者・諫山創先生による、恐ろしいほど緻密に張り巡らされた壮大な伏線とその回収劇と言っても過言ではありません!
壮大な伏線といえば、やはり第1話のタイトル「二千年後の君へ」という謎。
この伏線は、第80話「二千年前の君から」で回収されます。
第80話「二千年前の君から」にて、エレンはすべての巨人の始祖であるユミルに接触します。
死後もフリッツ王の命令に従い、座標で巨人を作り続けているユミルを背後から抱きしめ、エレン「オレをここまで導いたのはお前なのか? 待っていたんだろ、ずっと。 二千年前から誰かを」と語りかけ、始祖ユミルの心の呪縛を解き放ちました。
違和感のあった第1話「二千年後の君へ」のタイトルは、第80話「二千年前の君から」と対になっており、これは二千年の時を超えてユミルからエレンへ、エレンからユミルへ向けられた言葉になっていると考えられます。
最初から疑問には感じていましたが、こんな序盤も序盤から壮大な伏線があったのかとシビれましたよね!
この、何千年も続く巨人の歴史の根源へと繋がった瞬間は、全読者が鳥肌を立たせました。
数ある伏線ですが、この伏線にもビビりました。↓
またまた第1話ですが、エレンの母であるカルラが、エレンの目の前で無垢の巨人に捕食されます。
その巨人の正体は、エレンの父:グリシャのマーレでの妻、ダイナ・フリッツであることが後に明かされるのです。

エレンの母カルラは、夫の前妻に食われたってことかい!?
ダイナはマーレによって「楽園送り」とされ、無垢の巨人にされました。
ダイナは巨人の脊髄液が入った注射を打たれる直前、グリシャに「どんな姿になっても…あなたを探し出すから」と発言しています。
そして超大型巨人によって壁が破壊された日、巨人となったダイナが真っ先に向かったのはエレンたちの家、つまりグリシャのもとでした。
その後、エレンは始祖の巨人の力によって、ダイナがカルラを捕食するように操作したことも明らかになりました。

なんとなくカルラ派だったので
やるせない気持ちでした。。
っていうか、グリシャはどっちを
愛してたんだろ。。
複雑にちりばめられた伏線をまるっと回収する様はもはや芸術です。
「あの時、エレンが見ていた涙の夢の意味は?」
「なぜ巨人は壁の中に埋まっていたのか?」
すべての謎にしっかりと意味があり、11年以上の歳月をかけて完璧なパズルを完成させたプロットの美しさは、まさに天才の仕事と言うほかありません。
「進撃の巨人」面白い理由②敵と味方の概念が覆る「残酷でリアルな人間ドラマ」
物語の序盤は「人類VS巨人」という分かりやすい構図ですが、壁の外の世界が明らかになるにつれ、物語は「正義と正義のぶつかり合い」へと変貌していきます。
海の向こうにいたのは怪物ではなく、自分たちと同じ「歴史と憎しみに縛られた人間」だったという残酷な真実。
主人公のエレンをはじめ、それぞれが譲れない信念や愛のために残酷な選択を迫られるドラマは、善悪の二元論では絶対に割り切れない圧倒的な深みを持っています。
➔ 関連記事:

(※特に、エレンを愛し続けながらも、世界の運命のために彼を自らの手で看取ったヒロイン・ミカサの「その後の切なすぎる生涯」や、最終巻の加筆ページに隠された結婚相手の謎については、こちらの個別記事で限界まで深掘りしています!)
「進撃の巨人」面白い理由③巨人ってどこから沸くの?人類の恐怖と世界の構造を体現した「巨人の生態」
「進撃の巨人」と言えば、やっぱり「巨人」を語らずにはいられません。
どこからか突如として現れ、不気味に笑いながら人間を捕食する巨人のビジュアルは、一瞬で読者の心に「得体の知れない恐怖」を植え付けました。
人類を見つけると追いかけて捕食し、消化器官がないため、お腹いっぱいになると食べた人間を吐き出す、これを繰り返すのです。

意味がわからないし、巨人の走り方や表情も、
もう全て!とにかく気持ち悪い!!
しかし、彼らがどこから来たのか、なぜ彼らは人間を食べるのか、その悲しき生態の謎が解き明かされた時、恐怖は一転して深い切なさへと変わります。

急速に巨人の謎に迫っていく「マーレ編」あたりかな
巨人は楽園送りとなったエルディア人だとわかった時の衝撃と言ったら・・・!
長年、エレン達が苦しめられてきた巨人の正体は、ナント人間だった!という皮肉。

本当にすごい設定、、、!!!
そりゃあ斬りまくって来たリヴァイ兵長も茫然よ。。
単なる舞台装置としての化物ではなく、世界の歴史、差別、そして「始祖ユミル」という一人の少女の未練が形になったものとして描かれる巨人の存在そのものが、この作品のテーマ性を何倍にも引き上げています。
「進撃の巨人」面白い理由④面白いシーン多数!シリアスなのに笑えるセリフがクセになる!
進撃の巨人では、人類は食物連鎖の頂点に君臨しているわけではなく、いつ命を落とすか分からない、そんなシリアスな状況が日常となっています。
そんな過酷な環境ですが、じわじわくる、思わず笑ってしまうシーンも実は盛沢山!!

個人的に面白くて好きなのは、
やっぱりハンジとリヴァイですね!
例えば、エレンが巨人化できることが判明し、ハンジがさまざまな実験を試みるシーン。
ハンジ「うおおぉ見ろモブリット‼エレンの顔が大変なことになってるぞ‼」「急げ‼スケッチしろ‼これ元の顔に戻るのか⁉」「後で見比べるためにいるだろ、早くしろ‼」
モブリット「分隊長‼あなたに人の心はありますか⁉」

抜粋した文章では伝えられない、もどかしさ。。
是非、漫画をご覧ください!
巨人の謎を前にして興奮したハンジと、ツッこむモブリットと、エレンを心配するミカサという、かなりシュールな構図が最高なのです。
モブリットの巧みな言葉選びにも脱帽!!
リヴァイとハンジのコントまがいな掛け合いも最高です。
エレンが懲罰房の中で、グリシャの記憶をたどり「進撃の巨人……」と呟く、やや真剣なシーン。
その場面を目撃したハンジ、リヴァイ、アルミン。ハンジはエレンに、なぜ独りで喋っていたのか執拗に問い詰めるところも面白いですよね。

すごいしつこいしw
リヴァイには「そういう時期は誰にでもある」と気を遣われ、エレンの表情も笑ってしまいました。
ハンジの一言は、いつでも面白い!
他にも、
・訓練兵時代、エレンとジャンの喧嘩中に、教官が何の音か尋ねると、ミカサ「サシャが放屁した音です。」の一言。
え!ミカサもそういうこと言うんだ!という意外性と、ミカサの真面目な顔が笑えますw
・エレンの進撃の巨人の継承者について、コニーやサシャがお互いに「馬鹿だから任せられない」と言うシーン。
皆、真面目な顔だから余計おもしろい!
・エレンがリヴァイ班に参加したとき、リヴァイの真似をするオルオ。憎めないキャラw
周りのリヴァイ班メンバーも個性的で面白いですよね~!
本当にちょっとしたシーンなのですが、クスっと笑ってしまうようなやり取りが好きです!
「進撃の巨人」面白い理由⑤巨人も面白い!奇行種の巨人に目が離せない!
進撃の巨人には、知性巨人(九つの巨人)と無垢の巨人が登場します。
無垢の巨人は、さらに通常種と奇行種に分けられ、中でも奇行種はその名の通り、どのような行動を取るか皆目見当もつかない厄介な存在です。
知性巨人は、完全に人間の意思で動いてますが、無垢の巨人って、本っ当に不気味なんですよね!
表情も気持ち悪いし、動き?走り方も気持ち悪いし、なんだか体形も知性巨人の筋肉質な身体と違って、お腹が出ている幼児体形で、顔はオッサンみたいな。。。。w
知性がないのかーと油断しがちですが、調査兵団が待機していた大木の下には、無垢の巨人たちが寛いでいるように見えて、しっかり人間の動きを見ていたのも、本当に不気味だし怖い!!!
隙があったら、人間を食おう!としているところとか、恐怖しかないです。。
だけど不思議と、思わず視線を留めてしまう奇行種。

いやよいやよも好きのうち、
的なこと、、?!
「進撃の巨人」面白い理由⑥アニメ10年間の歴史が証明する「圧倒的な映像美と演出」
漫画の素晴らしさはもちろんですが、WIT STUDIOからMAPPAへとバトンが繋がれたアニメ版のクオリティも、世界を震撼させた大きな要因です!
立体機動装置による縦横無尽なハイスピードアクションのカメラワーク、
劇伴の神・澤野弘之氏やLinked Horizonによる鳥肌ものの音楽、そして声優陣の魂を削るような熱演。
特にエレン役の梶裕貴さんをはじめとするキャスト陣の叫びは、原作の持つ「生への執念」と「残酷さ」を完璧に2次元の映像へと昇華させ、世界中のファンを涙させました。
「進撃の巨人」面白い理由まとめ
『進撃の巨人』という体験は一生モノ!
『進撃の巨人』がこれほど愛されたのは、単にストーリーが面白かったからだけではありません。
私たちが生きる現実世界の戦争、地政学、人間のエゴや愛といった普遍的なテーマを、極上のエンターテインメントとして描き切ったからです。
すべてを知った上で最初から読み直すと、登場人物たちのセリフ一つひとつの重みが全く変わって聞こえるのもこの作品の恐ろしいところ。
ぜひ、あなたももう一度、あの残酷で美しい世界へ足を踏み入れてみませんか?
他にも「進撃の巨人」について記事を書いていますので、よかったら併せてご覧ください。






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